マネー力
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/01/17
- メディア: 新書
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GEやIBMといったアメリカを代表する企業も、現在のアメリカにはすでに見切りをつけたのか、完全に海外シフトを敷いており、国内で四%、海外で二十%売上を伸ばし、全体の成長率を十五%にするというような戦略を立てている。ちなみに、多くのアメリカ企業が期待を寄せているのは、中国よりもインドだという。
私だってそう思う。インドに行ったら、「こいつら、いったいどこで止まるんだ」といいたくなるくらい、誰もが全力で走っているし、それを見たら「投資だったら負けるもんか、誰か俺と勝負しろ」という気持ちになる。そしてそういうエネルギーは、ソニーや松下電器産業(現:パナソニック)が乗り込んでいった時代のアメリカにはたしかにあった。
だが、金融津波の影響もあって、次代の新市場のゆくえが混沌としてきたことは、たしかだ。
(P.65-P.66)